最近、深夜にやっている映画をよく観ます。今回は
「恋人までの距離(ディスタンス)」。
ブタペストからパリに向かう列車で偶然に出会ったアメリカ人と、フランス人の女性。
二人は次の朝まで一緒にウィーンで過ごす約束をするんだけど、この映画はほとんどが二人の会話だけで成り立っています。
原題はBEFORE SUNRISEでこっちの方がしっくりくるんだけど、朝が来るまでウィーンの美しい風景の中で二人の間に愛が芽生えて、育っていく、その過程が退屈かなあって危惧してましたが、なんのなんの。
二人の会話は、実にテーマもさまざまで、繊細でユニーク。お互いが打てば響くような。価値観の違いもあってぶつかったりもするんだけど、やりとりを楽しんでる。いかにもありそうな設定だけど、なかなかここまで惹かれあう関係って現実にはないのかな。
最後、朝になって列車で二人が別れるシーンなんかこっちがもどかしくって「い~~っ」ってなってしまいました。二人はそのあと再会したのかな~?含みを持たせたエンディングも素敵でした。
そうそうイーサン・ホークの演ずるアメリカ男性がとってもキュート。一見チャラ男なんだけど実は傷つきやすくて、なかなか思ってることが言えない。すごく魅力的な俳優です。